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徒然草子G

〜 私的『痔』日記 〜

退院その後


98年5月23日(土)のこと

無事退院し、一路自宅に、、、の予定であったが、どうしても出荷しておかねばならないシステムがあり会社へ。小1時間ほど作業をして終了。月曜日から置きっぱなしにしている自分の車に乗換え帰宅。
途中、妻の実家に報告がてら寄る。「帰ってから食べるといい」と仕出し弁当を用意していただいてた。いつもはビールなり酒なりを持たせていただく(酒屋やってます)のだが、今回は殊勝にパスした。帰宅できたのは11時過ぎであったが、みんな腹ペコペコだったので早速お昼にする。その前にシャワーでオシリ洗った(暖めた)けど(笑)

お腹いっぱい食べたせいか、3時過ぎに排便。少〜ぉし怖かったのは事実であるが、無事良好な排便。携帯ウォシュレットで流す。だんだん慣れてきたのか最初から上手にヒットする。ちなみに前の方からやっている。

夕方から実家に。仏壇に快気報告をする。今日は妹夫妻も含めてお食事会。結局、昼と同様仕出し弁当である(笑)。ビールを消毒程度流し込む。美味かった。
ビールを注ぎあう父や義弟を横目に食事をパクつく。酒なしだとかなり早く食べおわり、手持ち無沙汰になり章太郎とトランプなどをする。祝いの赤飯も少々いただく。


98年5月24日(日)のこと

習慣になっているのであろう、5時半に目が覚める。
牛乳をコップ一杯飲み、少し座っていると(まだ新聞来てない!)、きましたきました。快適排便。昨夜のビールなどは飲んだうちにも入らないくらいで問題なし。
せっかく早起きしたので洗濯などする。入院期間はもとより、ここのところ任せっきり(産院の先生からもできるだけ手伝ってあげてと間接的に言われてた)だったし…

午後、1時過ぎにも排便。今後も1日数回の便意をもよおすのであろうか?


98年5月25日(月)のこと

深夜3時ころ便意あり、目が覚める。トイレに行き、少し待つが出ず。出そうで出ない。手術前のように長く便座に座ることはしないで、またしたくなるまで待つ。トイレを出るが、やはり便意はある。しゃぁない何か飲もうと冷蔵庫を開け、飲むヨーグルトがあったのでグビグビと。少しして無事排便。別段お腹の痛み(下し感)もなくホッ。

朝は6時起床。だんだん遅くなっちゃいそう。朝食後、軽く排便。
今日から下剤を飲まないことにしてみる。

以下、日記「徒然草子」より
退院後、仕事復帰初日。
正直なところ、少々ちかれたびー。先週ほぼ毎日出社して、木曜日には既に完全フルタイム勤務(外泊〜外出許可を利用して)してたにもかかわらず、ちぃとくたびれたかな?
さぁて、頑張らねば。でも、無理は禁物だけどね(笑)

昼は通院で古巣に戻る。入院患者や看護婦に声をかけられ、何故だかテレちゃったりして。軟膏の注入もほとんど痛みなし。完全治癒に向け幸先よいスタート。

昨日は予定通り、家でごろごろ。斜向かいの公園で少し遊ぶ。今朝、章太郎を保育所まで送っていき、担当保母に「お父さんも、無事退院されてよかったですね。ふふふッ。」って。少し恥ずかし。(笑)


98年5月26日(火)のこと

朝6時過ぎ、無事排便。
下剤なしでも今日はOKであった。勢いにのって、今日からは軟便剤もやめてみる。

私のお世話になった病院では、術後から下剤(あまりきつくない)と軟便剤を出された。そのせいか、よく聞く術後の浣腸ってのはなかった(少なくとも私が入院している期間はだれも浣腸うけなかった)。出が悪いと、一度に3錠まで飲んでもいいことになっていた。私は毎日律儀に1錠飲んでいた。
ただ、下剤は栄養の吸収を妨げたり、長い間には下剤を使用しないと便が出なくなるという副作用を起こすので、できるだけ避けるよう病院でも指導があった。


98年5月27日(水)のこと

朝6時、いつものように牛乳を飲み、軽い運動がてらの洗濯干しをする。
おっ、来た来た。便座に腰掛ける。「うまく、出ますように。うん、出そう。」と、しかし、出ない。「むむむ、うむむむ」と少し気張る。「ひぃ、なんだこれ? か、硬そう。やべぇ〜。」少しチカラを緩めながら「ぅんむっ。」
ぽちゃりん、と少し硬くて丸いモノが便器に落ちた。少しヒリヒリっとする。「ありゃりゃ、軟便剤にハマっちゃってるの? やだな〜。あっ、もう少し。」すると、また同じように丸いうんこがぽちゃりん。「痛てぇなぁ、まいっちゃったなぁ、これからいつもこんなんかな?」と、もう少し出そうであったが、びびってしまい止まる。
しゃぁない、あまり長く便座に座らないほうがいいので、次のもよおしに期待してトイレを出る。しかし、この先どうなるのか少し不安になる。ヒリヒリとした痛みはあっと言う間にひいたので少しはほっとしたけど…
妻は「いいじゃない、取り敢えず毎朝もよおすようになったんだから。それだけでも大きな前進じゃない。」 単純な私は、まぁそういう考え方もあるはな、と簡単に説得?させられてしまう。

朝食後、再びもよおす。内心ビクビクしながらトイレに。
いとも簡単にすんなりと出る。「ふぅう、助かった〜。ちゃんと出るじゃん、心配かけやがって!」とは、言ってもまだ少し心配。。。

今日は通院の日であったが、結局行けず。明日行くこととする。


98年5月28日(木)のこと

昨日と全く同様の結果である。朝一番はコロコロとしたのが3つほど。そして朝食後、通常に排便。
これがパターン化しちゃうのであろうか? 特に不都合はないのであるが、最初のコロコロが出るとき少ぉ〜し痛い(言うほどの痛みではないが)のが、おぼろげな不安感をもたらすのである。まぁ、でも大丈夫そうだけど(←根拠なし)。どちらにせよ油断は禁物!

昨日診察に行けなかったので、今日行った。
と、今日は木曜で午後休診を思い出し、飯も食わずあわてて昼過ぎに行く。12時まで(通常は12時半まで)なのだが、丁度いいことに姐御看護婦がいたので処置してもらい薬も出してもらう。会計は閉まっていたので仮払い金千円を取られた。相変わらずガッチリしている病院である(笑)。くれぐれも営業時間診療時間はご確認を!


98年5月29日(金)のこと

今日は昨日とうってかわり、はじめから気持ち良く排便。
って、昨日は軟便剤を飲んでしまったのである。仕事が結構遅くなってしまったり、考えてみるとあまり水分を取らずに1日を過ごしたことが、少し怖かったのである。入院中に出されていた軟便剤が2袋残ってたので、「ん〜、今日は飲んじゃおう」って飲んでしまった。
処置で注入した薬も効果的に影響してるのかもしれないが、薬の威力(←たぶん)なのかなぁ。今後当分は服用しないことにしよう。

退院後一週間が経過した。最初のうちは若干体がだるかったが(だるいような気がしただけかも?)、もう全開バリバリって感じ。但し、お酒は控えてるけど…
「いやぁ、ビールよりも牛乳の方が好きになっちゃった。わっはっは。」って言ったら、妻に「また、心にもないこと言って!」と簡単に見破られてしまった。が、ビールは出てこなかった(涙)


98年5月30日(土)のこと

朝5時半に目覚める。
早起きのクセがついたことはいいことである。そのかわり、夜11時になると眠くて眠くて。(笑)

今朝もとても気持ち良く排便。
ん〜、快調快調。1ヶ月前では考えられない快適さである。こうして気持ち良く朝のスタートがきれるとは、ほんとうに手術して良かったと心から思う。

携帯ウォシュッレットも大活躍。位置もばっちりヒット。最近は後ろからやってる。少し便座の前方にずれ、少し右を向き(私がギッチョだから)、便座とオシリの間にできた隙間からノズルの先を入れ洗浄を行う。丁度、本体の角を便座に当てると、それが支点の役目をはたし微調整と固定しやすくなる。便座に腰をおろしたままなので楽でもある。

今日は診察の日。
会社へ行きがてら朝立ち寄る。先日の千円も返してもらわなきゃ(笑)
「あぁ、きれいになってますね〜。もうほとんど痛みもないでしょう。」
「ハイ、排便時も良好ですよ。」
「あーそうですか。ハイ、いいですよ。来週は火曜と土曜あたりに来て下さい。ハイ、お大事にして下さい。」
聞くところによると、「もう来なくていい」ってことは絶対言わない先生なので、ある程度自分の判断で決めねばならないらしい。で、決めた。
治癒!
これで私は名実ともに元痔主である。まっ、取り敢えず来週も1回は診察してもらおうかなとは思ってるけど(笑)

帰り際、同室に入ってきたGクンと、いつもみんなを笑いの渦に巻き込んでくれていたトラック野郎のTさんの退院に出くわす。ふたりともニコニコと明るい笑顔である。
車に乗り込もうとすると、病室の窓から保母さん兼新米ママのFさん、帰ってきた痔瘻クンが手を振ってくれている。「何か差し入れ持ってきて〜」って。私も手を振りながら車を発進させた。

*

こうして快気できたのも、先生、看護婦をはじめ病院・医療関係者の皆様のおかげです。ありがとうございました。
また、ネット上で知り合えた多くの方々の体験談、アドバイスや励ましなくしては思い腰、否、尻も上がりませんでした。ありがとうございました。
入院中、患者として互いに苦しみ戦い、励まし合い、笑いあった皆さん。ありがとうございました。
優しく、時にはひやかしながら応援してくれた友人たち。ありがとうございました。
忙しい時にもかかわらず協力、サポートしていただいた会社関係の皆様。ありがとうございました。

そして、いつも励まし見守ってくれた家族。ほんとうにありがとう。



感謝再拝。



校了。



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